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一字一石経

一字一石経

小美玉市指定文化財(昭和55年3月26日指定)

当院所有の土地を美野里町(現小美玉市)が竹原中郷地区の農村公園造成のため整地中、昭和54年6月7日、地下約1mの川砂層から多数の経石が出土しました。

この経石は、享保4年(1719年)当時、当院に修行をしていた僧侶が、飢饉や洪水などの被害から地域の人々を救うための願いをこめて、経文を一字ずつ川石に写したもので、その数は大乗妙典経文の字数から考えて約7万個の経石と思われます。

その他、供養のための経石もあり、「寛永通宝」銭も約16枚見つかりました。経石は、これまで他市町村でも発掘されたことはありますが、当院のように年代や作者名まで明らかにされた例は少なく、貴重な史料になっています。