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照徳地蔵尊

照德地蔵

大正12年9月1日関東大震災が発災いたしました。
その震災で焦土となった東京市の片隅に古びた石地蔵が転がっておりましたが、誰一人見向きもしません。
当時東京の会社に勤めていた竹原村(現小美玉市竹原)の木村氏が朝夕と眺めていましたが、見るに見かねて拾い抱えて自宅に持ち帰り床の間に安置いたしました。
しかし、誰が何のために作ったのかも分からず、私有すべきではないと思いながらも、捨てるわけにもいきません。
そして、困った木村氏は曹洞宗大本山永平寺に赴き、時の貫首永平六十七世北野元峰禅師より『照徳地蔵』と尊名を頂き、木村家の菩提寺である当院本堂に寄進され安置いたしました。

時は流れ、この照徳地蔵尊のご加護が広まって欲しいとの願いから、木村家子孫により境内に御堂が建立されました。
さらに大震災の猛火に遭われた地蔵尊は『水かけ地蔵尊』とも言われ、この地蔵尊に水をかけると不思議と地蔵尊のお顔が微笑んでいるように見えます。